肥満とは 肥満の定義は「肥満とは体内、主として皮下および大網に脂肪が過剰に貯蔵蓄積された状態」とされています。 自分が肥満かどうか、まずは調べてみましょう。 調べてみたら、全然肥満でも何でもない人が大勢います。 まずはBMIで体格指数をだしてみましょう。 BMI(ボディ・マス・インデックス)とは、標準の体格指数。 1980年代以降、肥満度の指標として国際的に用いられてきた。 身長に対して、どのくらいの体重ならば標準なのか?を知る目安。 体重(kg) ÷ 身長(m) ÷ 身長(m) = BMI (例) 60(kg) ÷ 1.65(m) ÷ 1.65(m) = 約22 日本肥満学会では、標準のBMIを22としています。 逆に、身長から標準の体重を求めたい場合は・・・ 身長(m) × 身長(m) × 22 = 平均の標準体重(kg) (例) 1.65(m) × 1.65(m) × 22 = 約60(kg) でも、これは手軽ではあるが、あくまで「見かけ」しか分かりません。 問題は「中身」。同じ身長・体重でも、脂肪が多いのか、筋肉が多いのかで「中身」はぜんぜん違ってきます。仮にBMIでセーフでも、自分の普段の生活を振り返って、食べ過ぎや運動不足が思い当たる人は、体脂肪率もチェックしましょう! <体脂肪率とは> 体脂肪率は、体の何%が脂肪なのかという「中身」を知るもの。 「見た目」で分かる皮下脂肪だけでなく、内臓についた脂肪や、血中の脂肪をトータルして知るためのものです。 つまり「かくれ肥満」も見つけることができます。 そもそも「肥満」とは、体の中の脂肪の割合が、健康に心配が出るほどに増えた状態の ことなので、体重よりも、こうした体脂肪率の方がより正確な判断の基準となっています。 体脂肪率を測った場合の肥満度 肥満度 男性(%) 女性(%) やせ 〜 9.9 〜 19.9 標準 10.0 〜 19.9 20.0 〜 29.9 軽肥満 20.0 〜 24.9 30.0 〜 34.9 肥満 25.0 〜 35.0 〜 最初の定義からいくと、脂肪の過剰=肥満ということが分かると思います。 それは必ずしも体重の過剰に反映するとは限りません。 仮に体重が平均より重くても、脂肪が少なければ、それは肥満とはいえないということになります。 |
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睡眠不足と肥満 7〜9時間眠るヒトに比べると、4時間以下しか眠らないヒトは、なんと73%も肥満になりやすいという発表がありました。 ちなみに5時間程度でも50%、6時間でも23%それぞれ太りやすいという結果でした。(コロンビア大、対象1万8000人、32〜59歳) 原因としては、起きていることによる消費カロリー以上に、つい食べてしまうことが多いのが太る原因ではないかという推論でした。 レプチン=食欲抑制ホルモン レプチンやグレリンという物質をご存知ですか? レプチンは10年くらい前に発見された物質で、脂肪組織で産生されます。 食欲を抑制する働きがあるホルモンといわれています。 主に脳の視床下部の満腹中枢に働いて『お腹いっぱい!』という感覚を起こさせると言われています。 反対にグレリンは5年位前に発見された物質で、胃から産生されます。 食欲を亢進する働きがあるといわれています。 一つはスタンフォード大の発表で、5時間眠る人は8時間眠る人に比べて、なんと、血中の食欲刺激物質グレリンが14.9%も多く、食欲抑制物質レプチンの量は15.5%も少ないことがわかりました。 コレはちなみに性別、食事習慣にも全く関係がないほどはっきりした差だったそうです。(対象約1000人、30〜60歳) また睡眠時間8時間未満の人に限る(全体の75%)と、睡眠時間が短いほど肥満度がアップしてしまうこともわかりました。 似たようなお話になりますが、シカゴ大のチームの発表では2晩連続で4時間しか寝ないと、10時間寝た場合にくらべて、グレリンが増えてレプチンが減っていることがわかりました。 そして具体的にはお菓子などの甘いものやチップスやナッツなどの塩っ辛いもの、そしてパンやパスタなどの炭水化物もほしがる傾向があったとのことです。 (対象 20代男性12人) もしかして夜更かしするとラーメンやアイスが食べたくなるのはこの辺が原因かもしれませんね。 睡眠不足になればなるほど太ってしまうことは確かなようです。 睡眠をしっかりとるのはなかなか難しいところもありますが、できるだけ気をつけたいものです。 |
肥満とガンとの関係 肥満とがんの関係については多くの研究結果が発表されています。 女性では子宮がんと乳がん、男性では大腸がんと前立腺がんが発症する確率が高いことが分かっています。 男性では主に欧米型の食事で脂肪摂取量が多くなっていること、女性は肥満のために血液中の女性ホルモンが増えることが原因と考えられています。 また女性の乳がんでは、肥満の人の5年間生存率が著しく低くなることも分かっています。 がんの発生率は年齢とともに高くなりますが、その一因として、歳をとるほど免疫能力が低下してくることがあげられます。 また精神的ストレスによっても免疫機能が低下することが明らかにされています。 この免疫能力を高めるために適度な運動が有効ですし、運動はストレスの解消にも効果的です。 つまり正しいダイエットで行う栄養バランスの良い低カロリー食と運動は、がんやその他成人病の予防にも大変効果があるということになるのです。 |